大橋秀行会長が堤聖也の公開練習を視察 左構えは"誤算"も、拓真はスイッチを「全く苦にしていない」
2024年10月04日 14:51
格闘技
スイッチ対策も万全だ。井上は今回、兄のスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が"仮想・堤"となってマススパーを積んできた。大橋会長は「尚弥は昔よく(拓真との練習で)スイッチしていた。何度もやってるので慣れたもんだと思う」と自信たっぷり。堤も「スイッチは(スパーリング)パートナーを左右両方用意しないといけないから面倒だけど、その手があったか…」とうなった。それでも「尚弥さんは絶対にスイッチのレベルがやばいし、俺はそんなにうまくないし、速くない」と認めた上で、「いざやって、(井上が)リズムが違う、思っていたよりヘタクソだ、と思ってくれれば。そのずれをうまく突くことができるのでは」と"ギャップ"が生む効果を期待した。
大橋会長は堤を「人間力というか、力強さを感じる」と評価し、「魂と魂がぶつかり合う良い試合になると思います」と予想。警戒すべきパンチとして「くっついた時にフック系が見えない角度から来る」と指摘しながらも、隙を突いての形勢逆転を狙うという堤に対し「拓真はその場で反応もするし、修正もできるので、そういう心配はないですね。ウチの選手の中で一番安心して見られるボクサーなので」と自信を口にし、最後は自ら堤に歩み寄って激励してからジムを後にした。