拓真 中谷との統一戦「やりたい」兄・尚弥が返上したベルト再統一へ V3戦後に希望、会長も「喜んで」
2024年10月04日 05:00
格闘技
これまで対戦希望を口にしてきたWBC王者のラブコールに、来年の次戦にも応える構えを示した。拓真の強さを評価している大橋秀行会長も「ここをクリアして、みんなが望む統一戦の道に進んでいきたい。堤戦の次?喜んで」と笑顔でGOサインを出した。
もちろん、その前に倒さなければならないのが、難敵の堤だ。高校時代にインターハイ準決勝で対戦し、勝利しているが、過去の実績は関係ないことを強調。試合の組み立てに定評があり、右構えと左構えの両方を使いこなす相手に警戒心を強める。
負けられない一戦へ、超強力な援軍を得ている。堤と過去にスパー経験のある尚弥が“仮想堤”として連日、マススパーで相手を務めている。挑戦者の特徴を的確に再現する兄と、約10ラウンド以上手合わせ。「具体的な内容は言えないが、手応えはばっちり」といたずらっぽく笑い「圧倒してしっかり返り討ちにしたい」と自信をのぞかせた。
見据えるのは兄が返上したベルトの再統一。「先に見据える統一戦に向けてまずはここを勝ち切って、次のステージに進みたい」。日本人王者4人が占めるバンタム級での4団体統一へ、堤戦は完勝が絶対条件だ。 (伊東 慶久)