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【1985年8月】セーラー服を脱がさないで/おニャン子クラブ 3カ月でレコードデビュー

2011年08月19日 06:00

芸能

【1985年8月】セーラー服を脱がさないで/おニャン子クラブ 3カ月でレコードデビュー
80年代中盤から後半に人気を博したおニャン子クラブ Photo By スポニチ
 ★85年8月ランキング★
1 悲しみにさようなら/安全地帯
2 あなたを・もっと・知りたくて/薬師丸ひろ子
3 俺たちのロカビリーナイト/チェッカーズ
4 セーラー服を脱がさないで/おニャン子クラブ
5 翼の折れたエンジェル/中村あゆみ
6 夏ざかりほの字組/Toshi&Naoko
7 魔女/小泉今日子
8 SAND BEIGE/中森明菜
9 Bye Bye My Love/サザンオールスターズ
10 PASSION/早見優
注目メトロポリスの片隅で/松任谷由実
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【セーラー服を脱がさないで/おニャン子クラブ】
 遠い存在だからこそ憧れだったアイドルが、隣にいるお姉さんや同級生レベルになったことで、男のコたちは興奮。異常ともいえる大人気になった。

 4月にフジテレビの午後5時から始まった1時間番組「夕やけニャンニャン」の中の1コーナー「ザ・スカウト アイドルを探せ!」で選ばれた15歳から20歳の女のコ、13人(レコードジャケットに写っている人数)が、7月5日にレコードデビュー。中高生が夏休みに入った時期を狙ってリリースしたこともあって、ひと夏で25万枚をセールス。ここからシングル盤約130枚、アルバム約60枚発売されたおニャン子とその出身アイドルのレコードがヒットチャートを席巻した。

 作詞はおニャン子の仕掛け人、秋元康。タイトルも大胆だが、歌詞も「友達より早くエッチをしたいけど」「デートに誘われてバージンじゃつまらない」などなど、刺激的なフレーズが並び、それを身近なアイドルが歌うのだからおぼこい男子諸君にはたまらなかった。作曲とアレンジは佐藤準。欽ちゃんファミリーのわらべが歌ったミリオンセラー「もしも明日が…」を世に出したヒットメーカーだった。

 ジャケツとは13人だったが、メンバーの人数は時期によって増減を繰り返した。基本パターンは新田恵利、内海和子、福永恵規、中島美春が前列。国生さゆりや城之内早苗、河合その子に高井麻巳子といった、後に“ピン”でも堂々ヒットを飛びした女子は後列で歌っていたというのが、今思うとおもしろい。「会員ナンバー○番」という、おニャン子に所属する上での名刺代わりとなる番号がちまたで話題にもなった。

 1回の出演料5000円をもらって「夕ニャン」に出演していた女のコたちは、レコードデビュー3週間足らずで同じフジテレビの「夜のヒットスタジオデラックス」に出演。さらにここに出れば歌手としてのステータスが確立するとされていたTBS「ザ・ベストテン」にも8月29日に7位でランクイン。9月にはアルバムをリリース、10月5日には日比谷野外音楽堂で初コンサートとトントン拍子でスター街道をばく進していった。

 ついこの前まで素人で手の届きそうだったアイドルは短期間で、憧れの遠い存在になってしまった。今やスーパーアイドルとなったAKB48の原形をおニャン子クラブにみることができる。

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