【NHKマイルC】ゴットフリート、2週連続遅れもフットワーク良化
2013年05月02日 06:00
競馬
もともと調教駆けしないタイプ。先週も、同じくNHKマイルCに出走するガイヤースヴェルトとWコースで併せ、5馬身遅れた。調教で動く相手と、あえて2週連続の併せ馬。そこには陣営の鋭い観察眼がある。ゴットは遅れ続けても精神的にへこたれず、悔しさをバネにできるタイプであるということだ。何度土俵に転がされても、向かっていける。だからこそ斎藤師は、春の目標はNHKマイルCと公言し続けた。それだけの素材と見たのだ。
前走ニュージーランドTは1番人気に支持されたが出遅れて9着。「2完歩目で終わっていた」と師は語る。「あの1番人気はうそでないと証明したい。戸崎騎手なら前走の分も取り返してくれる」。その戸崎も「どこからでも競馬ができるのが強み。騎手を悩ませない、乗りやすい馬」と、評価を落としていない。
父ローエングリン、母の父サンデーサイレンスは、皐月賞を制し、2冠へ一直線のロゴタイプと同じ。ステイゴールド×メジロマックイーン、ディープインパクト×ストームキャットなど、ニックス(相性のいい配合)大流行の昨今。父にさらなる名声をもたらすかどうかは、ゴットフリートの走りに懸かっている。