大阪杯を大外から差し切る派手な勝ちっぷりで制し、今季初戦を飾ったキズナ。武豊は「この馬については変わらないことが一番」と話したが、田重田(たじゅうた)厩務員も同意してみせた。「ジョッキーの言う通りだよ。この中間も変わったことは何もしていない。順調にきている」
ダービーから20キロ増、498キロで快勝した。「首回りが太くなり、古馬らしい体つきになってきた。性格もだいぶ落ち着いてきた」。ただ、先を見据えた仕上げだったことも確かだ。「パドックでうるさかった。イレ込んでいた訳ではなく久しぶりで楽しくて、走りたくて仕方がなかった感じ」。ガス抜きして、今回は最高の出来で挑めるだろう。
これまで経験したのは2400メートルまで。未知の領域になるが「心肺機能は獣医師さんからお墨付きをもらった。武豊騎手も距離は関係ないと言ってくれた」。ディープインパクトに続く父子2代制覇の偉業が見えてきた。