【桜花賞】キャットコイン 48歳善臣、初クラシックへ「いい雰囲気」
2015年04月09日 05:30
競馬
「気性が勝っている馬なので、強い調教は要らない。鞍上には、馬をリラックスさせて馬なりで走らせてほしいとお願いした。カイバ食いが細いので馬体減りを心配していたが、それほど減っていない。何より、美浦にいる時より落ち着いているのがいい」
今年2月に急死した父ステイゴールドの血をしっかり受け継いだ、激しい気性の持ち主。美浦では馬場入りの際にチャカつき、担当者がぴったり寄り添ってなだめるシーンが見られた。それが一変、今は反抗することなく素直に鞍上の指示に従う。
柴田善も確かな手応えを感じている。「角馬場でも本当に落ち着いていて、いい雰囲気だった。それを確認できたのが最大の収穫。足を運んだかいがあった。栗東の環境、というより馬の精神面が成長しているのが大きいんじゃないかな」と笑みを浮かべた。
勝てばクラシック初戴冠。桜花賞はこれまでに13回挑戦して2着(2回)が最高。あと一歩のところで手が届いていない。「クラシックは3歳のこの時期っていうのもあるから、タイミングとか運もあるんでしょう。でも、獲っていないG1は他にもたくさんあるから」と、あくまで自然体で挑む構えだ。
阪神はタフで力を要する馬場状態。週中も関西地方は雨が多く、週末にかけて天気は不安定。「体の使い方が上手なので、脚を取られる馬場でも上手にバランスを取って走れる」(柴田善)と、道悪適性はお墨付き。過去3戦とも、異なる展開を制してのV。どんな競馬にも対応できるレースセンスを武器に、無敗女王の座を奪い取る。