“幻のクラシック馬”フジキセキ死す…角田師「ありがとう」
2015年12月29日 05:30
競馬
そんな幻のスーパーホースとコンビを組んだ角田晃一現調教師は「昼に社台さんから電話がありました。残念です」と語った後、「本当に強い馬でした。僕も先生(渡辺栄師)も“この馬でクラシックを勝つ”と夢を見てましたから。(屈腱炎の電撃引退は)もうショックでショックで、本当に大ショックでした」と当時の悔しさがよみがえってきたかのように続けた。
種牡馬としてはダート界で活躍したカネヒキリや高松宮記念を連覇したキンシャサノキセキをはじめ、9頭のG1ホースを送り出す活躍を見せた。角田師は「最近は体調を崩して種付けをしてなかった(5年前の10年が最後)けど、父内国産種牡馬としてはトップクラスですからね。(死亡する)直前にロサギガンティアが(26日の阪神Cを)勝ちましたし。ありがとう、安らかに眠ってくださいって気持ちですね」と話した。
社台スタリオンステーションの徳武英介さんは「サンデーサイレンスの初年度産駒として、大きな期待を懸けていた馬。クラシックには出走できませんでしたが、種牡馬としても国内外(5年間シャトル種牡馬として豪州で供用)で活躍馬を出し、サンデーサイレンス系を世界に広めた功労馬。冥福を祈りたいと思います」とコメントした。
◆フジキセキ 父サンデーサイレンス 母ミルレーサー(母の父ルファビュルー)1992年4月15日生まれ、牡23歳 現役時は栗東・渡辺栄厩舎所属、馬主・斉藤四方司氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 通算4戦4勝(重賞2勝、うちG1・1勝)