【京王閣・ガールズGP】初女王・優香、歓喜の涙
2015年12月29日 05:30
競輪
昨年は後方に置かれ、仕掛けが遅れて3着に終わった小林優。ふがいないレースに検車場の隅で悔し涙にくれた。「前検日からグランプリを意識し過ぎて硬くなっていた。でも、あの敗戦があるから、きょうがある。やっと自分を信じるレースができた」と胸を張った。
スタートで好位3番手を確保すると奥井が仕掛け、その後ろで石井貴と梶田がやり合う激しいレース。それでもひるまずに前へ攻め続けた。こうなれば一枚上の脚力が生きる。粘る奥井を一気にまくり切ると、迫る石井寛を寄せ付けずにゴールを駆け抜けた。
グランプリウイナーの次なる目標は“無敵”。「そのためにはスピードが必要。体をしっかりつくって、後続を引き離すようなレースを」。賞金1000万円の使い道には「ずっとアイスを我慢していた。抹茶アイスを買いたい」。来年は年明け早々からハードな練習を自らに課し、無敵化計画を進めていく。
◆小林 優香(こばやし・ゆうか)1994年(平6)1月18日、佐賀県生まれの21歳。13年5月に競輪学校に入学。在校成績は1位。昨年5月にデビューすると22連勝をマーク。通算118戦111勝、2着3回、3着2回。1メートル64、67キロ。血液型A。