【京成杯】ウムブルフ激変!堀厩舎期待のディープ産駒、モタれ癖解消
2016年01月12日 05:30
競馬
デビュー前から美浦トレセンで噂になっていた。新馬戦の3週前追い切りではモーリス、2週前追い切りではアルバートと併せて、食い下がった。デビュー3戦とも1番人気。だが、ゲートが開くと、直線で内にもたれる口向きの悪さを露呈した。ルメール騎乗の初戦、ムーアに乗り代わった2戦目とも2着。そこで、ハミや鼻革など馬具を替えてモタれ癖の解消を図ってきた。馬具で修正を加えるのは堀厩舎の十八番。「あっさり抜け出すのだから、実に強い。将来が楽しみな馬だ」。3戦目の前走でモタれる面もほとんど見せずに初勝利を挙げると、手綱を取ったムーアの口元が緩んだ。
その3戦目は未勝利戦とはいえ、大外枠から正攻法の好位差しで後続を4馬身ねじ伏せた。残り1Fで先頭に立って11秒5の脚を使う非凡な勝ちっぷり。ウムブルフとはドイツ語で「激変」。その牝系はドイツの名血が凝縮されている。ルメールからムーア、ベリーと、世界のトップジョッキーが手綱をつなぐ堀厩舎の逸材だ。