【京成杯】ウムブルフ激変!堀厩舎期待のディープ産駒、モタれ癖解消

2016年01月12日 05:30

競馬

【京成杯】ウムブルフ激変!堀厩舎期待のディープ産駒、モタれ癖解消
ベリーとの新コンビでクラシック戦線に挑むウムブルフ
 今週のメーンは3歳重賞「第56回京成杯」(17日、中山芝2000メートル)。皐月賞と同じ舞台とあって東西の有力馬がスタンバイしているが、最大の注目はウムブルフだ。15年度JRA賞・年度代表馬モーリス、同・最優秀3歳牡馬ドゥラメンテを擁する堀厩舎期待のディープインパクト産駒。2カ月の短期免許で来日中のフランシス・ベリー(35=アイルランド)との新コンビでクラシック戦線に名乗りを上げる。
 G1タイトルを量産する堀厩舎からニューヒーローが誕生しようとしている。ウムブルフの1週前追い切りに騎乗したベリーが確信に満ちた表情で口火を切った。「ディープインパクト産駒らしい優れた運動神経といいバネを持っている。かなり切れるイメージ」。美しい青鹿毛の弾むようなストライド。その乗り心地はアイルランドのトップジョッキーを多弁にする。「ディープの子には(AJC杯優勝のダノンバラードなど)何頭か乗せてもらったが、ウムブルフには成長力がある。経験を積んでさらに強くなるだろう」

 デビュー前から美浦トレセンで噂になっていた。新馬戦の3週前追い切りではモーリス、2週前追い切りではアルバートと併せて、食い下がった。デビュー3戦とも1番人気。だが、ゲートが開くと、直線で内にもたれる口向きの悪さを露呈した。ルメール騎乗の初戦、ムーアに乗り代わった2戦目とも2着。そこで、ハミや鼻革など馬具を替えてモタれ癖の解消を図ってきた。馬具で修正を加えるのは堀厩舎の十八番。「あっさり抜け出すのだから、実に強い。将来が楽しみな馬だ」。3戦目の前走でモタれる面もほとんど見せずに初勝利を挙げると、手綱を取ったムーアの口元が緩んだ。

 その3戦目は未勝利戦とはいえ、大外枠から正攻法の好位差しで後続を4馬身ねじ伏せた。残り1Fで先頭に立って11秒5の脚を使う非凡な勝ちっぷり。ウムブルフとはドイツ語で「激変」。その牝系はドイツの名血が凝縮されている。ルメールからムーア、ベリーと、世界のトップジョッキーが手綱をつなぐ堀厩舎の逸材だ。

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