【桜花賞】シンハライト“弾んだ” あっさり2馬身先着、池添手応え
2016年04月07日 05:30
競馬
先週と同じく僚馬イフリート(3歳未勝利)を先導役に坂路へ。序盤の2Fは前を見ながらじっくりと。中間点を過ぎてからジワッと並びかけて、ラスト1Fでスパート。“弾む”という言葉がぴたりと当てはまるバネの利いたフットワークでグイグイと伸びた。自己ベストとなる4F51秒9をマークし、あっさりと2馬身先着。池添は開口一番、「いい状態で行けます」と仕上がりに胸を張った。
「先週は馬なりで気合をつける程度だったけど、今週は強めにしっかりと。正直、紅梅Sはいい状態だと感じなかったんですが、それからどんどん良くなって、前走はリラックスしていいリズム。その雰囲気のまま、いい感じで来ていますよ」
報告を受けた石坂師も、やるべきことはやったと言わんばかりの晴れ晴れとした表情だ。「強い関東馬がいるし、強い前走の2着馬もいる。勝ち切るのは難しいでしょう」と敬意を払いつつ、「大きなチャンスだと思っている」と野心を隠すことはない。4年前のこのレースを、後の3冠馬ジェンティルドンナで制しているが、手応えは当時に勝るとも劣らない。
「ジェンティルは桜花賞の時、決して前評判が高くなかったし、チューリップ賞の前には熱発もあった。その点、シンハライトは心配材料もなく、順調に来ていますからね」
ややもすると、いつもは素っ気なく映る石坂師が、妙に明るい。それは自信の表れか。打倒2歳女王へ、“チーム・シンハライト”の雰囲気は最高潮だ。