【東京大賞典】アポロケンタッキーG1初V!内田は古巣で大仕事
2016年12月30日 05:30
競馬
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スタート直後、両サイドの馬に挟まれて後退しかけたケンタッキー。内田の鼓舞でピンチを脱すると勢いのままにコパノリッキー、アウォーディーの3番手に付けた。「とにかくこの馬の持久力を生かそうと思っていた」と内田。実力馬2頭を射程圏内に入れたまま道中をクリア。直線入り口でリッキーが沈むと、強気にアウォーディーと馬体を併せる。人気馬を横目にさらに加速。最後は1馬身半差を付ける完勝劇だった。
内田は「負けてもいいから、4角を回った時点で先頭に立つくらいのイメージ。不思議なくらい思い通りになった。キャンターが力強くて、走り方からも大井は合うんじゃないかなと思っていた。周りがもの凄く強い馬だったから頑張ったよ」と満足そうに振り返った。
鞍上は04&05年アジュディミツオー、09年サクセスブロッケンに続く東京大賞典V。これで武豊(5勝)に次ぐ4勝目となった。「しばらく勝ってなかったので勝ちたかった。デビューから19年間この大井で乗って、今日も在籍しているような声援を頂ける。本当にありがたいです。46歳だけど体は20代に負けないと思っている。まだまだ頑張りたい」と力を込めた。
11月のみやこSを勝ち、2回目のG1挑戦で初戴冠のケンタッキー。4歳秋で本格化を果たした愛馬について「調教の動きもどんどん力強くなってきている。(来年は)まだ良くなると思う」と山内師。次走については「勝つとは思ってなかったから休ませないと」と冗談めかしたが、ドバイ国際競走(3月25日、メイダン)への質問が飛ぶと「そこも含めて考える」と海外挑戦も否定しなかった。内田が育った大井競馬場でこの日、新たなスター候補生が誕生した。
◆アポロケンタッキー 父ラングフール 母ディキシアナデライト(母の父ゴーンウエスト) 牡4歳 栗東・山内研二厩舎 馬主・アポロサラブレッドクラブ 生産者・米国ドグ・ブラナム氏 戦績19戦8勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金2億3823万7000円。