【桜花賞】横山典“大器”アエロリットと14度目の正直
2017年04月06日 05:30
競馬
その菊沢師が騎乗した最終追い。前に僚馬を置く形で坂路を上り、馬体は最後まで併せなかった。派手さこそないが、素軽い脚さばきから伝わる好調ぶり。追い切り後、報道陣に囲まれた師の表情は典さんの言う通り明るかった。「凄いパフォーマンスじゃなかったけど現時点では十分。今日は上がってきてもケロッとしていた。最初の不器用な感じがなくなってきたね」と笑顔で振り返った。
ストーカーのごとく再度、典さんにへばりつく。「先生、いい顔してました」と伝えるとニヤリ。「追い切りでもずいぶん素軽い、しっかりした走りをするようになったね。それと競馬がピタッとはまれば大きい仕事をしてくれるんじゃないか」と、うなずいていた。名手と称えられるベテランだが、実はクラシックで桜花賞だけは手にしていない。夢を見られる才能と挑む14回目の桜の舞台。ソウルスターリングの敵は意外と身近にいるような気がしてきた。