【皐月賞】クリンチャー 最終追い53秒台出れば“お薦め”

2017年04月12日 05:30

競馬

 【G1ドキュメント=11日】栗東出張初日の朝。窓の外は横殴りの雨が吹き荒れている。「雨具がない…」と絶望していた高木だが、浜田先輩のロッカーでかっぱを発見。こっそり先輩の雨具を拝借し、“浜田”の名が書かれた自転車(東京スポニチ陣御用達)にまたがる。狙いは穴党の先輩も気になるであろうクリンチャー。宮本師に直撃した。
 目下の2連勝は勢いだけではない。良とやや重の違いはあるが、2走前・未勝利戦の2分0秒8は、同舞台で行われた若駒Sの2分1秒7より速い。続く前走・すみれSの2分14秒1が前日の準オープン(2分14秒5)より優秀なら素直に評価だ。「こんな成長曲線を描いてくれるとは思っていなかった。特に未勝利とすみれSの間の調教で凄く動くようになった。この子は調教と競馬がリンクしているよ」と師。デビューは年明けでキャリアはまだ3戦。その急成長ぶりに目尻を下げた。

 今日の最終追いは坂路で藤岡佑が騎乗予定。“調教と競馬がリンク”するとのことなので何をポイントに見ればいいのかを聞いた。「オーナーにも伝えたんだけど、この悪い馬場で53秒台が出ればかなり状態はいいんじゃないかな。動きはさらに素軽くなっているし、注目してみて」と自信ありげ。過去の自己ベストは55秒2。好状態だからこそ大幅更新も視野に入る。

 シンザン記念を勝った同世代のキョウヘイも宮本厩舎所属。次戦はNHKマイルCをにらむが、前哨戦のニュージーランドTを見送ったのには訳がある。「どうにかこの2頭でダービーを戦いたい。クリンチャーの方が賞金が少ないからここは好走を期待している」。上昇カーブはまだ続くのか。ポイントは最終追いの“坂路4F53秒台”。目標達成なら、雨具の持ち主をはじめとする全国の穴党にお薦めできる銘柄だ。

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