【宝塚記念】あっぱれ海外G1馬!3番人気サトノクラウンがV

2017年06月26日 05:30

競馬

【宝塚記念】あっぱれ海外G1馬!3番人気サトノクラウンがV
<阪神11R・宝塚記念>サトノクラウンの鞍上でガッツポーズするM・デムーロ Photo By スポニチ
 春G1を締めくくるグランプリ「第58回宝塚記念」が25日、阪神競馬場で行われた。M・デムーロ騎乗の3番人気サトノクラウンが直線力強く抜け出してJRA・G1初制覇。香港ヴァーズに続くビッグタイトルを手に入れ、JRA所属馬では18頭目の国内外G1制覇となった。圧倒的1番人気キタサンブラックは直線馬群に沈み9着。登録を行っていた凱旋門賞参戦を見送ることが北島三郎オーナー(80)から発表された。
 喉から手が出るほど欲しかった国内G1タイトルを、ようやく手にした。“1強”キタサンブラックに注目が集まった春のグランプリ。その夢を打ち砕いたのは、関東の名門・堀厩舎が送り込んだ刺客サトノクラウンだった。

 シュヴァルグランが逃げ、淡々と流れたレース。向正面で口火を切ったのはM・デムーロ。中団からポジションを押し上げ3番手ブラックの後ろへスッと付けた。ここから一気にペースアップ。4角でゴチャつく内を横目にスムーズに直線に入ると、右ムチ一発。やや重の馬場を苦にせずスイスイ加速、もがくブラックを一瞬でかわし去り先頭へ。内でゴールドアクターが懸命に粘ったが、3/4馬身振り切ってゴール。デムーロはゴール手前から左手をグッと握り締めガッツポーズ。喜びを爆発させた。

 「大阪杯(6着)と状態が全然違っていた。4コーナーは凄い手応えで、(直線の)坂で、もっと伸びた。さすがはG1ホースです。昨年のドゥラメンテ(2着)は悲しかったけど、ようやく夢がかなった」。初の宝塚記念制覇、JRA・G1・20勝目の区切りの勝利の味をかみしめた。

 大阪杯はマイナス12キロと大幅に馬体を減らしたがプラス10キロでの出走。「馬運車内での緊張が凄い馬」(堀師)ということもあり、馬運車内のスペースを広げ通常の土曜ではなく金曜輸送に切り替えた。もう一つは阪神競馬場での馬房の位置。今週末の兵庫知事選の選挙カーの音、馬運車の出入りなどを考慮して、通常は関西馬が入る道路に面していない馬房を要望。堀流の繊細仕上げが功を奏した。

 今後のプランについて堀師は「サトノダイヤモンドが凱旋門賞に向かうので今秋は国内で、と里見オーナーと話していたが、適性なども決めつけずに考えていきたい」と明言こそしなかったが、この勝利で選択肢が広がったことは事実。デムーロは「どこでも行きたい!凱旋門賞行きたい!!」と海外参戦を熱望。クラウンの動向から目が離せない。

 ◆サトノクラウン 父マルジュ 母ジョコンダ2(母の父ロッシーニ)牡5歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・里見治氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績14戦7勝(うち海外2戦1勝) 総獲得賞金5億7101万1100円(うち海外1億4606万7100円)。

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