【巴賞】コンビ復活ルメールで!逆襲の2歳王者サトノアレス
2017年06月30日 05:30
競馬
2歳時は3戦目から3連勝で朝日杯FSを制覇。だが、距離が延びた3歳春はスプリングS(4着)、皐月賞(11着)と連敗を喫した。「ジョッキーもマイルあたりが良さそうと言うし、ダービーは明らかに距離が長い」と思い切ってダービー出走を諦め、適性の高い路線へと照準を切り替えた。
藤沢和厩舎は巴賞出走が多く、昨年のレッドレイヴンなど現役調教師で最多の4勝をマーク。04年には3歳馬シェルゲームで勝った。アレスの再起戦はいくつか選択肢があったが「重量的にも楽だし、調整しやすい気候もいい」と得意レースを選択。仮に同じ1800メートルのラジオNIKKEI賞ならトップハンデ確実だったが、別定戦の巴賞は3歳牡馬52キロに収得賞金超過分の2キロを加えても54キロで出られる。
ルメールとはデビュー2戦目(2歳未勝利=2着)以来のコンビとなる。水曜に初めて函館を訪れた名手は「札幌で負けたのは私の不徳の致すところ」と難しい日本語を駆使して当時を振り返った上で「小回りも洋芝も問題ない。いい馬だし、力は上。自信を取り戻させてあげたい」と“雪辱”を誓った。師は秋の目標レースについて毎日王冠やマイルCSなどを候補に挙げる一方で「内容次第で函館記念や札幌記念を使う可能性もある」とも。まさに今後を占う一戦。日曜は福島&中京のダブル重賞だが、直前の函館メインからも目が離せない。