【巴賞】コンビ復活ルメールで!逆襲の2歳王者サトノアレス

2017年06月30日 05:30

競馬

【巴賞】コンビ復活ルメールで!逆襲の2歳王者サトノアレス
北の大地で2歳王者復権だ!!函館のWコースで追い切るサトノアレス Photo By スポニチ
 2歳王者が北の地で復活の一歩を踏み出す。日曜函館メインの巴賞は昨年朝日杯FSを勝ったサトノアレス(牡3=藤沢和)が断然の主役。皐月賞11着以来となるが、函館Wコースでの木曜追いでは力強い動きで好仕上がりをアピールした。鞍上は藤沢和師とのコンビで今春のオークス、ダービーを制したルメール。同期2頭に負けていられない。
 重賞のない函館の木曜日にG1馬が登場。サトノアレスの存在感が際立った。開門直後の午前5時半にWコースへ。柴山(レースはルメール)を背にした追い切りは馬なりで派手さこそなかったものの、外を回って5F68秒8〜1F13秒0なら十分な内容。藤沢和師は「先週美浦でやってきているし、元々あまりやらなくていい馬。このくらいでいいんじゃないか」と納得の口ぶりだ。

 2歳時は3戦目から3連勝で朝日杯FSを制覇。だが、距離が延びた3歳春はスプリングS(4着)、皐月賞(11着)と連敗を喫した。「ジョッキーもマイルあたりが良さそうと言うし、ダービーは明らかに距離が長い」と思い切ってダービー出走を諦め、適性の高い路線へと照準を切り替えた。

 藤沢和厩舎は巴賞出走が多く、昨年のレッドレイヴンなど現役調教師で最多の4勝をマーク。04年には3歳馬シェルゲームで勝った。アレスの再起戦はいくつか選択肢があったが「重量的にも楽だし、調整しやすい気候もいい」と得意レースを選択。仮に同じ1800メートルのラジオNIKKEI賞ならトップハンデ確実だったが、別定戦の巴賞は3歳牡馬52キロに収得賞金超過分の2キロを加えても54キロで出られる。

 ルメールとはデビュー2戦目(2歳未勝利=2着)以来のコンビとなる。水曜に初めて函館を訪れた名手は「札幌で負けたのは私の不徳の致すところ」と難しい日本語を駆使して当時を振り返った上で「小回りも洋芝も問題ない。いい馬だし、力は上。自信を取り戻させてあげたい」と“雪辱”を誓った。師は秋の目標レースについて毎日王冠やマイルCSなどを候補に挙げる一方で「内容次第で函館記念や札幌記念を使う可能性もある」とも。まさに今後を占う一戦。日曜は福島&中京のダブル重賞だが、直前の函館メインからも目が離せない。

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