【凱旋門賞】名門スタウト厩舎の“新星”ユリシーズ上昇
2017年09月27日 05:30
競馬
古馬になった今年は4月末のゴードンリチャーズSでG3・2勝目を飾って好スタートを切った。2戦目のプリンスオブウェールズSはハイランドリールの3着に敗れたものの重量1・5キロのアドバンテージがあった昨年のBCターフと違って同じ57キロを背負った結果。経験を積み、確実に地力を強化してきた。それは結果に結びつく。続くエクリプスSは英2000ギニー2着、セントジェームズパレスS勝ちとマイル路線で結果を出してきたイキのいい3歳バーニーロイとの壮絶な追い比べをモノにして鼻差勝ち。待望のG1初制覇を飾った。キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは3歳牝馬エネイブルに完敗の2着だったが、前走・インターナショナルSは英2000ギニー、愛2000ギニーなどG1・4勝の3歳チャーチルに2馬身差をつける貫禄の勝利だ。
2400メートルへの対応が鍵になるが母が英オークス馬ライトシフト、父がファウンドと同じガリレオなら血統の下地は整っている。96年シングスピール、97年ピルサドスキーでジャパンC連覇を飾り日本のファンにもなじみがあるスタウト師。その名トレーナーが勝算なしに起用するとは思えない。サトノダイヤモンドにとっては同じ4歳世代のライバルになる。