【凱旋門賞】ダイヤ 試練の13番ゲート…過去勝利は1度だけ

2017年09月30日 05:30

競馬

【凱旋門賞】ダイヤ 試練の13番ゲート…過去勝利は1度だけ
凱旋門賞に挑戦するサトノダイヤモンド(右)とサトノノブレスは29日、リヨン坂路で調整 Photo By 代表撮影
 世界最高峰G1「第96回凱旋門賞」の枠番抽選が、現地28日夜に行われ、日本から挑戦するサトノダイヤモンドは13番(馬番9)、サトノノブレスは5番(馬番10)ゲートに決定。内が有利な舞台だけに、池江師も肩を落とした。12年以降、舞台となるシャンティイ芝2400メートルで13番枠からの勝利は1回のみ。日本馬の悲願に挑むダイヤモンドにとって、試練の枠からのスタートとなった。
 現地28日夜に行われた枠順抽選。サトノダイヤモンドは18頭中9番目に馬名の入ったボールが選ばれ、13番に決定。一夜明けた29日、シャンティイで取材に応じた池江師は「枠順と馬場に左右されるレース。運がなかった」と顔をしかめた。

 舞台となるシャンティイの芝2400メートルはレース当日の1Rまでに12メートルの仮柵が外され、グリーンベルトが出現。指揮官は「仮柵のこともあるし、ポジション取りが重要。もう少し内が欲しかった。ヨーロッパの競馬はダンゴになるし、枠のまま振り回されてしまうから」と不安を口にする。

 まして、13番は鬼門ともいえるゲート。12年以降の当舞台で1勝しかしていないのだ。出走頭数が多くない欧州の競馬だけに、サンプル数は少ないが勝率2・1%はワースト2位。昨年14番からスタートしたマカヒキは、外々を回らされる厳しい競馬を強いられた。

 不利な外枠を攻略するには、内めの5番枠に入った僚馬サトノノブレスとの連携もより重要になってくる。池江師は「ノブレスはいい枠。作戦はほとんどジョッキーに任せている。フォワ賞の時も2人で話し合って決めていたし、今回も任せようと思う」とルメールと川田のコンビに託した。

 ダイヤモンドに騎乗するルメールは「少し外かなとは思うが、スタートするのが馬場の真ん中なので、うまくいいポジションを取れるのでは。悪くない」とコメント。フランスの名手は「内外の有利不利は馬場状態によっても違う。昨年は良馬場で内が有利だったけど、今年は重い馬場になりそうだし内でも外でもチャンスはある」と話した。

 この日の2頭はリヨン坂路2本を駆け上がり、2日後の大一番に向けてボルテージも上がってきた。池江師は「欲を言えば、もっと良くなってほしい」と明かした上で「想定の範囲内までは持ってこれた」と力を込める。枠順、馬場状態と厳しい条件がそろうが、それを克服した先には“悲願”の2文字が待っている。

 ≪50年間未勝利≫サトノダイヤモンドが引いた13番ゲートから凱旋門賞を制した馬は、66年のフランス馬ボンモーまでさかのぼらなければならず、50年間未勝利。開催場所が通常のロンシャンと違うとはいえ、凱旋門賞の歴史から見ても不吉なゲートに入ったといえる。

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