競走馬はわずか3週でも随所に変化を見せます。リスグラシューの馬体写真を秋華賞時と比較してみると…。まず、毛が伸びた。これは先月後半から冷え込んだ気候のせいです。寂しかった後肢が少したくましくなったように映る。詳細に観察すると、臀部(でんぶ)の筋肉量が増えていることが分かります。休み明け2度の実戦を経て、新しい筋肉が生まれたのです。その半面、腹は少し細くなっている。レース間隔が短いせいでしょう。
顔つきにも変化が見られます。目の輝きが増しています。それでいて、ハミは適度な取り方。スタッフが右手を上げて促すと、耳を注意深く立てている。程よい緊張感をうかがわせる立ち姿です。
細くなった腹を除けば全てが3週前より上向いています。その腹周りにしても長距離輸送がない地元・京都のレースなら許容範囲。3歳勢では最も高く評価できます。