【マイルCS】“省エネ”ウインガニオン いざマイルの横綱へ
2017年11月17日 05:30
競馬
「以前はそこまで動かなかったが、馬が充実して軽く時計が出るようになった」。走りのバランスがかみ合って時計も出る、粘り強さも増す、最後のひと押しも利く…といった具合だ。
重賞初Vを決めた2走前の中京記念では、逃げるトウショウピストを目標に離れた2番手を追走。開催が進んだ荒れ馬場をモノともせず、内ピッタリを力強い脚取りで駆け抜けた。指揮官は「他の馬は(内を)敬遠していたけど、この馬には問題ない。持ち味が一番生きたレースだった」と振り返る。今回も“省エネ競馬”が青写真だ。
「行く馬(マルターズアポジー)は決まっているし、その後ろで流れに乗りたい。人気の差し馬は外を回してくるだろうから、その隙に内ラチ沿いで粘りを見せたいね」
西園厩舎は10年エーシンフォワード(13番人気)、12年サダムパテック(4番人気)とマイルCS2勝。共にインを強襲しての戴冠だった。混戦の年にはロスのない立ち回りの有効性が増す。内枠なら印が必要、と細原は心に決めた。