【阪神JF】コーディエ“開花善戦”04年パントルの衝撃再び
2017年12月06日 05:30
競馬
【酷似】状況が似ているのが04年。単勝1・5倍の断然1番人気はファンタジーSを制した2戦2勝のラインクラフト。2番人気は新馬V→デイリー杯2歳Sで牡馬相手に2着と健闘したライラプスが同8・5倍、3番人気は無敗で函館2歳Sを制したアンブロワーズが同11・9倍と続いた。他にも後に府中牝馬Sを連覇するデアリングハート、アイビスSDを制したテイエムチュラサンなどが参戦した。
レースを制したのはショウナンパントル。新馬戦を制した後は牡馬相手の重賞へ。新潟2歳Sで2着と善戦すると、続くデイリー杯2歳Sは道中の不利もあって0秒2差5着。阪神JFでは2戦連続の敗戦が嫌われて評価を8番人気まで落としていたが、新馬戦からコンビを組んでいた吉田豊の果敢なイン突きが奏功して頂点へ。無敗とはいえ牝馬限定戦を使われてきたクラフトとは、牡馬相手にモマれてきた経験値の差も出た形。
【浮上】これに当てはまる今年の激走馬はコーディエライト。逃げた新潟2歳Sは直線でしぶとく粘って3/4馬身差2着。続くファンタジーSも逃げて半馬身差2着。重賞で2戦連敗となったが、いずれも小差。さらに2走前は牡馬相手、前走は休み明け。新潟2歳Sは他場で先約があった和田から津村に乗り代わったが、今回も引き続き和田が騎乗するのはプラス材料。キャリアの浅い2歳牝馬同士は何が起きても不思議ではない。牡馬相手に善戦した素質馬が、ここで人気を落とすようなら、おいしい。