【朝日杯FS】プレミアム圧倒V、無敗でクラシック堂々の主役
2017年12月18日 05:30
競馬
「直線は馬の力を信じました。強い競馬をしようと思い、自信を持ってGOサインを出しました。いい加速で期待通りの強さを見せてくれましたね」
デビューから無傷の3連勝でG1制覇。無敗Vは一昨年のリオンディーズに続く史上13頭目。勝ち時計1分33秒3は、そのリオンディーズの記録を1秒1大幅に更新するレースレコード。「本当に賢い馬。その賢さが、この馬のいろんな面を引き出していますね。これからクラシックに向けて、いい時間を過ごしてほしいですね」。鞍上は来春の再会を心待ちにした。
最上級のパフォーマンスを見せたのは馬だけではない。開業4年目の中内田師にとっても、これが初めてのビッグタイトル。今年10月にはJRA史上最速となる通算100勝を達成すると、今年は全国リーディングトップ10圏内へと飛躍。とりわけ今年の2歳戦は、14頭がデビューして7頭が勝ち上がるなど抜群の成績を残す。“主戦級”として馬にまたがる川田も思いはひとしおだ。「厩舎で初めてのG1を勝ててうれしいです」。インタビューを感激の面持ちで締めくくった。
夢が広がる大きな勝利だ。中内田師はプレミアムと当歳時の牧場で出合った。「見たときから凄い馬だと思った」と師。そのインスピレーションは本物だった。「今後クラシックに向かうためには距離を延ばさなければならない。今日は道中で力みながら走っていたので、そのあたりを改善していきたい」と、さらなる高みへ手を緩めない。まさにプレミアムな走りは、来年さらに磨きがかかるはずだ。
◆ダノンプレミアム 父ディープインパクト 母インディアナギャル(母の父インティカブ)牡2歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・ダノックス 生産者・北海道新ひだか町ケイアイファーム 戦績3戦3勝 総獲得賞金1億1179万9000円。