【京成杯】未完の大器ウーノ主役

2018年01月10日 05:30

競馬

 皐月賞と同舞台で行われる「第58回京成杯」(14日、中山)で主役を張るのが、2連勝中のジェネラーレウーノ。周囲はクラシック候補生として熱視線を送るが、矢野師は意外なほどに慎重だ。「人気になるんですか?気が重いなあ。課題がまだまだ山積みなので」
 未勝利Vの後の前走・葉牡丹賞。今回と同じ中山芝10Fでハナを切ると、後続の追随を鼻差しのぎ切った。それでも師は「集中して走れていない。これがレースだと分かっていないみたい。フワッとしちゃう」と辛口ジャッジ。普段はうるさい面を見せるが、本番はどこか気が抜けた内容。精神的な幼さはまだ抜け切っていないようだ。

 だが、前走は2秒も時計を詰めた。2着馬(シャルドネゴールド)はすぐに500万を勝っており、レースレベルも低くない。「心臓はメッチャ強いし、スタミナもスピードもある。全てがかみ合えば素晴らしい走りができると思うんですけどね」と師。この中間はチークピーシーズを着用し、集中力を増す試みを続けてきた。「調教ではビュッと切れる走りができるのでこれが本番でできれば」。能力だけで走ってきた未完の大器。春の栄冠へ、メンタル面の成長を示したい戦いとなる。

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