【京成杯】戸崎×フォース 鬼の居ぬ間に鬼加速
2018年01月11日 05:30
競馬
Wコースで3馬身先行したミエノドリーマー(5歳1000万)に馬なりのまま併入。直線でインから並びかけたストライドも強烈だが、それ以上に鞍上・戸崎を感心させたのは道中の正確なハンドリングだった。向正面で期せずして他厩舎の調教馬と交錯。その外側を併走する形になったが、鞍上の指示通り3角手前でスッと下がって直線のラストスパートに備えた。
「反応もいいし、ギアが徐々に入っていくような加速力。まだ少し緩い部分もあるが、全体的にはしっかりしている」と戸崎。その傍らでは国枝師がいつになく強気な言葉を口にする。「2戦目でガラッと変わってくれたが、今度はもっと良くなっている。乗りやすいから中山も大丈夫」。先週8日の自己条件(500万、中山2000メートル)に見向きもせず重賞にぶつけるのも素質を評価すればこそ。キングカメハメハ産駒で、母は08年阪神JF3着ミクロコスモス。「柔らかい走りと伸びのあるストライドは期待を抱かせる」と同師は言う。
新春3日間開催で重賞3勝を含む8勝を挙げた戸崎。「例年、1月のスタートは良くないのに…やっぱり鬼の居ぬ間にですね(笑い)」。ルメールは14日に京都で復帰。鬼がいない同日の中山で騎乗機会4回連続重賞Vが待っている。