【きさらぎ賞】フェイバー逃走成功!史上初の1戦1勝馬V
2018年02月05日 05:30
競馬
「まだ2戦目でこれだけ走れますからね。3角で2着の馬に競られたけど、相手が来た分だけ伸びていた。まだ手応えに余裕があったし、これからもっと良くなってくると思う」
大人びた走りは初戦から際立っていた。京都の新馬戦(芝2000メートル)はスピードの違いで逃げると直線は二枚腰。トップスピードを維持したまま、軽々と後続を3馬身ちぎった。「大きなところを狙える馬だと思う」。鞍上はデビュー前から稽古をつけ期待を口にしていた。中間の坂路最終追いでも鋭い反応で先着。「初戦よりも動きが良くなっていた。前に行った中でも最後は瞬発力がある。現状で何も不安なことはないです」。自信が確信に変わる勝利となった。
南井師はこのレース、13年タマモベストプレイ以来となる2勝目。厩舎は今年に入りすでに7勝を挙げ絶好調だ。フェイバーはデビューから30日目での重賞制覇で、今後は皐月賞(4月15日、中山)を視野に入れる。トレーナーは「しぶとかったね。しっかり賞金加算できたし、大きな鼻差だった。どんな競馬もできるから楽しみだよ」と期待を膨らませた。鞍上にとっても1月21日の東海S(中京)をテイエムジンソクで勝ち、来週のG1フェブラリーS制覇へ弾みをつける1勝となった。古川は「とにかく無事にいってほしい。凄く楽しみにしています」と自身初のクラシック制覇へ力を込めた。ここはまだまだ通過点。一戦ごとに輝きを増す人馬が夢舞台へ突き進む。
◆サトノフェイバー 父ゼンノロブロイ 母ヴィヴァシャスヴィヴィアン(母の父ディストーティドヒューマ)牡3歳 栗東・南井厩舎所属 馬主(株)サトミホースカンパニー 生産者・北海道新ひだか町フジワラファーム 戦績2戦2勝 総獲得賞金4438万5000円。