【阪急杯】福島師 豊ダイアナで引退花道期待「いい競馬を」
2018年02月23日 05:30
競馬
![【阪急杯】福島師 豊ダイアナで引退花道期待「いい競馬を」](/entertainment/news/2018/02/23/jpeg/20180222s00004048424000p_view.jpg)
「長かったようで、短かった。30年ですからね。いい時もあれば、悪い時もある。やっと終わったかな」
厩舎の名前を有名にしたのは“鉄の女”とも呼ばれたイクノディクタスだろう。93年の安田記念、宝塚記念で連続2着。牡馬相手に激闘を演じた。牝馬としては異例の51戦を走った名牝。「最初の重賞を勝った馬だし、やっぱり思い出の一頭。女の子だけどドッシリしていて、よく(レースを)使ったな」と懐かしむ。
JRAの最高齢出走記録の15歳まで走り続けたミスタートウジンも当時、話題を集めた一頭。「99回まで走ってくれて、テレビの取材を受けることもあった。よく活躍してくれたね」。近年ではナムラクレセント(08年菊花賞3着、11年天皇賞・春3着)、ナムラビクター(14年チャンピオンズC2着)がG1で活躍。ビッグタイトルには手が届かなかったが、記憶に残る数々の馬を育て上げた。
ラストウイークの重賞・阪急杯には、鞍上武豊でダイアナヘイローを送り込む。昨夏に4連勝で北九州記念を制した快足牝馬。今年初戦のシルクロードS(16着)は粘りを欠いたが「この前は“休み明けボケ”だったのかも。調教はいつも通り動いているし、力を発揮してくれれば」と反撃に期待する。
指揮官が当レースに管理馬を出走させるのは、91年のイクノディクタス(10着、当時は6月の京都開催)以来。運命的な巡り合わせを感じずにはいられない。“鉄の女”ほどではないが、ダイアナヘイローも3戦連続で牡馬相手の重賞を戦ってきた。「最後の重賞なんで、いい競馬をしてくれたら」。最後に競馬の女神が、ほほ笑むかもしれない。