【天皇賞・春】大波乱の予感!?ライデン、歴史的逃亡劇
2018年04月25日 05:30
競馬
これが人気薄の逃げ馬の怖さ。今年同様の策を取るのがヤマカツライデンだ。阪神大賞典から中1週で大阪杯を使い11着に大敗したことで評価は地に落ちた。しかし、陣営は前向きだ。担当の岡冨助手はひそかに期待を膨らませていた。
「大阪杯もそうですが、まくられると馬がやめてしまう。気分的なものもあると思います。やめているから疲れもない。なかなか楽に逃がしてはくれませんが、ノーマークで行かせてくれたら、残り200メートルまでは楽しめると思う」
ローテは過酷だが、消耗がないことはハードに追われた1週前追い切り(CW6F79秒8〜1F12秒1)が証明する。戦績的には尻すぼみに思えるが、ビートブラックもそうだった。前哨戦の阪神大賞典は10着と振るわなかったが、自分の形に持ち込んだ時に力を発揮するのが逃げ馬だ。
昨年は前半1000メートルを58秒3のハイペースで飛ばし、あえなく撃沈したが今年は状況が違う。同型のキタサンブラックは引退した。昨年は王者の重圧に背中を押される形でハイラップを“刻まされた”と考えることもできる。一転今年は楽な逃げが望める。
「天皇賞は枠順も大きいですからね。できれば内めの枠が引ければいい。いつか、イングランディーレ(04年)やビートブラックのようにならないかと、ずっと思っています」と岡冨助手は言う。
歴史的な逃亡者に名を連ねるか。超の付く伏兵が虎視たんたんと牙を研いでいる。