サクソンウォリアー 直線伸び切れず4着 ムーア「直線でいつもの彼の加速がなかった」
2018年06月03日 01:38
競馬
英ダービー6勝を誇る欧州屈指の名門・オブライエン厩舎と、同2勝の世界的名手ムーアがタッグを組んで挑んだ一戦。心配された天気も午前中から晴天。馬場状態も前日のソフト(重)からグッド(良)まで回復。良の切れ味勝負を熱望していた陣営の思惑通りで、直前の単勝オッズは1・8倍まで下がった。だが、エプソムは高低差がきつく、最後の直線までカーブが連続する特殊なレイアウト。切れ味を身上とするディープ産駒には不向きな舞台だったかもしれない。
ムーアは「直線でいつもの彼の加速がなかった」と首をかしげた。「コースなのか、馬場なのか、原因が分からないが末脚に点火しなかった。タフなレースになることは分かっていたし、直線も勝ち馬について行こうとしたが、伸びなかった」と肩を落とした。オブライエン師は「いつもの反応がなかった。言い訳はない」ときっぱり。「まだ5戦しかしていない幼い馬。次のレースも、将来も楽しみにしている」と前を向いた。
今後はアイルランドの厩舎に戻り、状態を確認。無事なら愛ダービー(30日、カラ)に参戦するプランもある。敗れはしたが、無敗で2000ギニーを制し、ダービーで1番人気に支持された事実が色あせたわけでない。まだ3歳。巻き返しのチャンスはいくらでもある。