ヴィクトリアマイル4着から臨んだ5番人気の4歳牝馬アエロリットが、タイレコード決着となったタフな流れを先行して首差2着に踏ん張った。抜群のスタートを決めたが、鞍上の戸崎が「ハナを主張しても良かったが、ウイン(ガニオン)が速かったので」と振り返ったように控えて3番手インを追走。直線を向いて堂々と抜け出したものの、ゴール寸前で外からモズアスコットにねじ伏せられた。
それでも戸崎は「前走よりも馬が凄く良くなっていた。柔らかみがあったし、精神的にも落ち着いていた」と陣営の仕上げを絶賛。前週のダービー(エポカドーロ)に続く2着惜敗にも「この馬のしぶとさは、しっかりと見せてくれたと思う」と、納得の表情でパートナーの走りを称えた。
一方、管理する菊沢師は「映像を見直したら、直線を向いたところで右前の蹄鉄がなかった」と、前走に続き落鉄のアクシデントがあったことを明かした。「踏み込みが凄くいいので(蹄鉄が)引っ掛かってしまうのか…。今後は未定。(爪が)大事にならなければ」と愛馬を気遣っていた。