イチロー 大親友・武豊の素顔明かす「酔っぱらうと家の鍵なくす(笑)」
2018年09月30日 09:12
競馬
自身と重なる長いキャリアを称えた上で、話題はすぐに武の「素顔」へと移った。「あの人、凄く面白いから大好き。お酒入らないと何となく最初硬いんですけど、お酒入りだすと…。いつも鍵をなくしちゃうらしいんですよ。酔っぱらって、家の鍵を」。指紋認証の鍵にしても無駄だったそうで「指紋までたどり着かずに倒れていたって。家の前で。朝、警察が来て大変だったと。単なる酔っぱらいだったというストーリーが武さんらしい(笑い)」。ちなみに、イチローは「(武さんに)お酒を教えたのは僕」と公言している。
いまだにガラケーを貫く愛すべき先輩に「連絡が取りづらくて“iPhoneにしてくださいよ”って言っているんですけど」と苦笑い。かつて自身も有馬記念を何度か買い、武を軸にして勝ったこともあるというが「ただ、倍率低いからね。面白みはないんだけどね」と、ここでもオチを付けた。
現役にこだわるヒーロー3人で共鳴し合えるものがある。もう一人はJ2横浜FCのFW三浦知良(51)だ。「深〜いところでつながっているんですよね。お互い“あ、いいな”と言うところも性格も全然違いますし、遊び方も違う。だけど自分にないものを持っているから、明らかに。そこにひかれるというのはありますよね。揺るがない実績が武さんはあるし、カズさんもそうですけど、何も言わなくても何かが伝わるという、本当のプロだなと思いますね」。本当のプロ。3人にしか分からないこともきっと、そこにはある。
武もイチローを「彼ほどプロフェッショナルという言葉が似合うアスリートはいない」と話し、通算安打数で先を越された「4000(現在は日米通算4367安打)」という数字を意識してきた。4000勝についてイチローは――。
「その世界の4000って次の2番手はいくつなんですか?そうやって比較しないと分からないから。とてつもない数字と3000の時に聞いてたから、そうなんでしょうね」。そう言い、すかさず続けた。
「このオフは神戸まで僕が武さんを引っ張るので、“量子さん、僕に武さんを貸してください!”」(笹田 幸嗣通信員)