武豊4000勝“同姓同名”愛知・武豊町も歓喜 町長エール「記録伸ばして」
2018年09月30日 09:00
競馬
2度目の来町は99年7月。タレント見栄晴とのトークショーで訪れた。当時、企画課長だった籾山町長はイベントをサポートする立場。当初は2人でのトークショーを予定していたが「1人友達が行くから」(武豊)。名古屋場所を終えた貴闘力(元関脇)がサプライズで登場。会場はさらにヒートアップした。籾山町長は「最初のあいさつで“初めまして。私の名前はたけとよです”と気を利かせて笑いを誘ってくれた。トークショーの盛り上げ方もうまかった」と回顧した。
今でも武豊町と武豊の絆は強く結ばれる。武豊町は武豊が重賞Vや節目の記録達成時に祝福のメッセージを贈り、年賀状のやりとりも続いている。籾山町長は「彼の騎乗はブレがない。膝で全てを吸収する走り。全く動かない。それだけ技術がある。天性のものだろう。温厚で人柄もいい」と絶賛。「4000勝は一つの通過点。この先、5000勝、6000勝と記録を伸ばしてほしい」とエールを送る。偶然が縁で平成元年から始まった“武豊同士”の親交。第二の故郷はこれからも同名のスターを応援し続ける。
▼武豊町(たけとよちょう)愛知県知多郡にある人口約4万3000人の町。1954年10月に武豊町と富貴村が合併し発足。たまり・味噌の醸造業が盛んで、赤味噌の消費量は愛知県の中でも多い。浦島太郎伝説が伝わり「竜宮神社」「浦島川」「乙姫橋」などゆかりのスポットが多数ある。愛知県大府市の大府駅と武豊町の武豊駅を結ぶJR武豊線は1886年に開通した日本でも歴史のある鉄道。