【阪神JF】武豊×藤沢和師!鬼脚シェーンでカムバック
2018年12月06日 05:30
競馬
前走・アルテミスSでは後方一気の末脚でレースレコードV。3連勝で2歳女王に輝いた姉の大きな背中を追いかけるように2連勝で重賞初制覇を飾った。姉は菅笠(すげがさ)、妹は日傘という。この素質あふれる姉妹も母スタセリタの嫁ぎ先がフランケルからディープインパクトに替わって気性が真逆だ。「お姉ちゃんは張り切り屋。前向きすぎて力むから競馬では楽に前に行けるけど、上がりが遅い。妹はのんびり屋で力まない。だからテンに行けない分、しまいは伸びる」。師は姉妹の違いを説明すると、いたずらっぽい笑みを浮かべながらこう続けた。
「伸びしろ?調教師はじいさんだけど、馬は若いから当然あるよ。騎手はディープインパクトはもちろん、その子供にも乗っているベテラン。うまくリードしてくれるさ。初コースで大丈夫か?阪神は武豊君のお庭だよ」
現役最多勝を更新する調教師、騎手の黄金コンビ。アルテミスSでは04年桜花賞(ダンスインザムード)以来14年ぶりの同コンビによる重賞制覇だった。G1でタッグを組むのは10年阪神JF以来8年ぶり。
「阪神はどう?」
「外回りならいいと思います」
2人のレジェンドは前走後にこんなやりとりをしている。「(前走は)さすが良血馬、さすが藤沢和厩舎って競馬。序盤は自分から走る気がない感じだったけど、直線で外に持ち出すと急にフォームが変わった。最後はお世辞抜きに凄い脚」と滞在先の香港で語った武豊。「また一緒にG1を勝ちたいね」
ブエナビスタ(08年)・ジョワドヴィーヴル(11年)以来2度目の阪神JF姉妹制覇へ。快挙をもたらすのは偉大な姉さえ上回る末脚と、レジェンドコンビだ。