【取捨選択・コスモカレンドゥラ】阪神JF2着クロノジェネシスの2着だった2走前・アイビーSももちろん評価したいが、コスモカレンドゥラは前走・黄菊賞(1着)で2000メートルへの不安を解消できたのが大きい。半姉ハットラブ(5勝)、母ミルルーテウス(1勝)が短距離で活躍しただけに延長はどうかと思ったが、さすがは12F以上の欧州G1・4勝のノヴェリストが父なだけある。実際、現3歳世代が初年度の同産駒は、今回の芝2000メートルでの勝率(9・3%、連対率17・3%)が距離別で最も高い(5勝以上に限定)。
先行してしっかり脚を使えるセンスが武器で、右回りは2戦2勝。コーナー4つの中山は間違いなく合う。やや重馬場でのV経験もある重厚なドイツ血統が、開催が進んだ中山の芝を苦にするとは思えない。あとは力量比較だけ。重賞、オープンを勝ち切ってきたライバルたちは手ごわいが、最高の舞台で走れるここは重い印を打ちたくなる。