林隆之師の躍進支える「馬研究主義」
2019年02月15日 05:30
競馬
そう言ってクールに自己分析した。それでも一昨年214の出走に対して昨年が246。わずか32走増えて14勝の上積みはここまでの努力がかみ合ってきた証拠だろう。
馬づくりのモットーはメンタル面の強化と体調を見極め、馬の個性に合わせて良さを伸ばしてあげること。また、自分自身は「欲がない」という。目標の勝利数もなければ、勝ちたいレースも特にない。「馬を走らせるのは正解のない世界。自分で答えを探す。これから先もその繰り返しだろうが、それが楽しい。どこへ行っても、みんなに認めてもらえるホースマンになりたい」。その首尾一貫した信念は、かつて「馬優先主義」という言葉がはやったが、このトレーナーの場合は「馬研究主義」。右上がりの成績を見れば、その成果はますます充実していきそうな勢い。次回の川崎は25日から。馬券的中へ目が離せない厩舎となりそうだ。