【卒業記念レース】鈴木樹里、完全女王!愛知登録で初頂点
2019年03月20日 05:30
競輪
「最初から3番手狙い。前々の位置から得意のまくりで行こうと思った」。決勝は逃げ宣言の南、在校1位の山口の後ろを周回した。打鐘でカマした高木を南が突っ張り、先行態勢を築いたところでレースは終盤へ。まくるのは山口か、それとも鈴木かの局面。先に動いたのは鈴木だった。「1コーナーすぎから自分で行こうと決めていた」。抜群のダッシュで先頭に立つ。「脚の感じは良かったし、2センターすぎでいけると確信した」。Vゴールを突き抜けた。
選手を目指したきっかけは中学2年生の時にテレビで見たガールズケイリンの特集。深谷知広がOBにいる愛知・桜丘高に進学し自転車競技に没頭した。「瞬発系が得意なので」と競輪学校では得意のまくりで1着を量産。「デビューしてからもまくりで勝ちに行きたいし、先行も追い込みも全てできるように」。目指すは104期の卒記クイーン・石井寛子のような究極のオールラウンダーだ。
「身長が低いのは脚で補っていかないと。持久力がないので、とにかく追い込んでいきたい。大きな目標はガールズGP優勝。まずはデビュー場所で優勝できるように」。7月が今から待ち遠しい。
◆鈴木 樹里(すずき・じゅり)1999年(平11)10月28日生まれ、愛知県新城市出身の19歳。私立桜丘高卒。主なアマ歴は全国高校総体自転車競技大会インターハイ(17年)500メートルタイムトライアル2位。在校成績は49戦26勝、2着11回で2位。師匠は小林信晴(愛知・83期)。ホームバンクは豊橋競輪場。1メートル52、57キロ。血液型B。