【桜花賞】キョウエイマーチから学ぶ秋山プールヴィル
2019年04月05日 05:30
競馬
「自厩舎だけど調教で乗ったこともなかったし、近くにいる遠い存在。ファン目線でした。昔の阪神マイルは外枠が不利でした。でも、あのときはゴチャつかないから、むしろ大外歓迎のような雰囲気が厩舎全体に漂っていたんです。それだけ、みんな自信があったんだと思います」
翌年のマイルCS(6着)で秋山はキョウエイマーチの手綱を野村師から初めて託され、その後G3を2勝した。「初めてまたがった瞬間に凄い馬だなと。当時は必死。今、思うと野村先生に与えていただいたビッグチャンスだったんです」と師匠に感謝した。そのキョウエイマーチも07年の出産の際に大腸変位を発症して、この世を去った。
今年コンビを組むプールヴィルとキョウエイマーチには共通点がある。1400メートルのトライアルV(当時は4歳牝馬特別)で桜に臨む。追い切りで状態の良さは確認済みだ。「1400メートルに良績は集中しているが、操縦性と、この馬の性格の良さで何とか」。いかに1F延長に対応するか。キョウエイマーチから学び、積み重ねたキャリアで、パートナーの力をフルに引き出す。