ファンタジストの生年月日は16年4月22日とされています。でも、本当はもっと早く生まれました。15年秋に誕生した4歳馬です。エープリルフールでもないのにそんな大うそをつきたくなったのはキ甲を見たから。他の3歳馬よりも半年ぐらい早く生まれたような発達したキ甲。首もダイナミックに抜けている。完成度の高さでライバルを圧倒しています。
後肢も立派。480キロ前後の馬体重とは思えない分厚い筋肉が「本当は500キロ以上あるんですよ」と告げているみたいです。昨年の朝日杯FS時、両後肢の球節に見られたクモズレ(擦過傷)の痕は奇麗に消えています。当時より立ち方も力強い。同じロードカナロア産駒のサートゥルナーリアとは対照的にこちらは皮膚が厚く映ります。背と腹下が短く、筋肉でガッチリした短距離体形。それでも、4歳馬と見まがう完成度は侮れません。