【中山・3歳500万下】ヘイセイラスト駆け抜ける
2019年04月12日 05:30
競馬
所有、生産は浦河の超名門・谷川牧場。ハイセイコーを破って73年ダービーを制したタケホープを生産。種牡馬シンザンが過ごした牧場としても知られる。昭和の競馬をけん引し、近年もインカンテーション(11勝=引退)を出すなど平成競馬の最前線にいた。
谷川貴英代表は「(馬名は)そのままの意味。平成の終わりの年(にクラシックを迎える世代)の馬だったから。深い意味はない。自家生産の馬は、いつも従業員から馬名を募集して決める。その中の1つがヘイセイラストだった。従業員がいい名前をと一生懸命考えてつけてくれた」と明かした。
平成のクラシック出走こそ、かなわなかったが平成最後のクラシック(皐月賞)当日の中山に姿を見せるのも何かの縁か。「重賞に出られたら一番良かったんだけどね。名前の通り、平成のラストに頑張ってほしい」と同代表。羽月師も「馬は順調。未勝利を勝つまで楽な競馬しかしていなかったこともあって、500万に上がってからは厳しい競馬が続いているが、いろいろと勉強しながらタフになってくれれば…」と期待を寄せた。
谷川代表は当日、中山競馬場でヘイセイラストに声援を送る。「(生産馬の)ニシノデイジーが皐月賞に出ますから。ヘイセイラストの同期だし、どちらも頑張ってほしい」。ヘイセイラストが勝ち、平成ラストクラシックをニシノデイジーが勝った時、同代表の平成最後の願いがかなうことになる。