かつての“男気”騎手会長・吉井竜一師 新たな手腕期待

2019年04月26日 05:30

競馬

かつての“男気”騎手会長・吉井竜一師 新たな手腕期待
吉井竜一師 Photo By スポニチ
 【大いに気になる!】大井初日の22日に吉井竜一師(43)がデビューした。今開催は26日10Rのパガットケーブを含む7頭を出走させ、22日6Rヤマサンホワイトでは長男・章(18=大井・松浦)との父子タッグも実現して2着。「まずは無事に走ってくれて良かった。開業後は大変だけど、忙しいのは騎手会長時代にも慣れているから」と、オーナーへの応対などをこなしながら厩舎とコース間を行き来していた。
 開業までの1年間は海外でセリを見学するなど研さんを積んだ。特に、オーストラリアG1のメルボルンCに出走したチェスナットコート(JRA・矢作)の調教役として帯同したのは大きな経験だった。「矢作厩舎のやり方も勉強になったし、海外の他の厩舎も見学させてもらった。オーストラリアは大井と同じ坂路がないトラックワークだからトレーニング法や飼料など参考になる」。反復トレーニングなど当地で見聞きしたものを早速、取り入れている。

 「皆で話し合っていける厩舎にして、もちろん大きなレースも勝ちたい」。かつてキャニオンロマンとのコンビで制した羽田盃が行われた開催(97年)に、調教師生活をスタート。騎手時代には長年にわたり東京都騎手会と全日本騎手連盟の会長を務め、男気ある会長として信頼された手腕を新たな道で振るう。(秋田 麻由子)

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