エプソムCに続く重賞連勝を狙うレイエンダは坂路で最終調整。4F62秒6で呼吸を整えてから向かった2本目は、終始軽快な脚取りで4F53秒8。ラスト1Fは馬なりのまま12秒1まで加速し、フラットレー(4歳障害未勝利)に半馬身先着した。「並びかけていく時の反応と脚が凄かった。パワーアップしてますね」。手綱を取った杉原(レースはルメール)の弾んだ声が好調を物語る。
津曲助手は「昨年暮れのチャレンジC(6着)でスタートで寄られて以来、リズムが悪く力を発揮できなかった」と振り返る。続く東京新聞杯を8着、メイSは9着と凡走。前走のエプソムCで、ようやく本来の走りを取り戻し重賞初制覇を飾った。杉原は「前走あたりから気持ちに余裕が出て、走りたくて走っている感じになってきた」とスランプ脱出の要因を挙げる。17年ダービー馬レイデオロの全弟。軌道に乗った期待の良血が、夏の越後から秋のさらなる大舞台を目指す。