【凱旋門賞】フィエール万全!ルメール満足一心同体
2019年10月03日 05:30
競馬
ルメールにとっても凱旋門賞制覇は悲願。母国フランスの最高峰G1は、過去に10回騎乗して06年プライドの2着が最高着順。日本から参戦したディープインパクト(3位入線→後に失格)には先着したが、勝ったレイルリンクには首差及ばず涙をのんだ。その後、拠点を日本に移し、昨年ついに武豊を超える年間最多勝(215勝)をマーク。日本の頂点を極めたパリジャンの次なる目標は、「第2の故郷」と公言する日本の馬で凱旋門賞を勝つこと。今年7月、札幌で行われた講演会では「日本の馬で凱旋門賞を勝ったら騎手を辞めてもいい」と語ったほどだ。「今年は難しい。エネイブルは強い」。正直な感想を口にした上で「他の馬とはイーブン。何とかしたい」と意気込む。
日本では見ることのないG1馬同士の併せ馬。見守った手塚師は「2頭ともさすがという動き。周囲で調教している馬と比べても動きが全然違った」と興奮気味。内容についても「予定通り。5Fで69秒、ラスト1Fが12秒くらい。体力がついた印象だし、これまでで一番いい雰囲気だと思う」と太鼓判を押した。英国からフランスへ。日本馬にとっての新たなチャレンジは、確実に実を結びつつある。