【菊花賞】サーベル加速!蛯名自信「ちょうどいい」
2019年10月17日 05:30
競馬
名手が騎乗したホウオウサーベルの最終追いはWコースでブルーアガヴェ(3歳1勝クラス)と併せ馬。2馬身追走から直線は内に入り、スッと並ぶと最後は手綱を押さえて併入。滑らかな加速で鞍上との息もピタリ。蛯名も「輸送もあるし、距離も長いし、やり過ぎないように。ちょうどいい」と好感触を伝えた。
春のクラシックには間に合わなかったが、「とても穏やかな気性」(蛯名)から長距離適性を感じた陣営は早めに目標を菊花賞に設定。思惑通りに大一番へたどり着いた。全5戦が左回りで右回りは初めてだが、奥村武師は「たまたまローテ的に適性のあるレースが左回りだっただけ。調教は右回りでやっているので」と克服に自信を見せる。
「長距離は駆け引きが面白い。自分が考えたことができるから。せっかく良い馬の依頼をもらったので、結果を出したい」。ペンから再びステッキへと持ち替え、熟練の技を全てつぎ込んでの全力勝負を誓った蛯名。その表情は若々しく、覇気に満ちあふれていた。