【鈴木康弘「達眼」馬体診断 】
ワンダーリーデルも筋肉の発達した馬体です。胸前の盛り上がりと首の太さはインパクト十分。あばらがパラッと見えて、とても良く仕上がっています。ただし、目つきがきつすぎる。白眼でカメラマンをにらみつけています。鋭い眼光を放つ隻眼の柳生十兵衛になぞらえておきます。目に限らず、耳もきつく立て、気迫みなぎる面構え。6歳の晩秋を迎えたのだから普段はもう少しリラックスしてもらいたい。
全体には重さを感じさせるパワーホース。時計のかかる乾いた砂が合っている体つきです。レース当日も柳生新陰流の達人のような闘志を宿した目つきになれば…。G1実績に乏しくても目が離せない1頭です。