【有馬記念1週前追い】アーモンド、別格ラスト1F11秒8!ルメールも大興奮
2019年12月12日 05:30
競馬
香港遠征を軽い熱発で見送って以降、初めての強い追い切りはWコースでノチェブランカ(4歳3勝クラス)との併せ馬。主戦・ルメールを背に2馬身追走し、直線では内へ進路を取る。鞍上がわずかに合図を送ると“瞬間移動”し、アッという間に前へ出た。馬なりでラスト1F11秒8を叩き出し、悠々と2馬身先着。「手応えが良かった。残念ながら香港には行けなかったけどコンディションはいい。それが一番大事」。パートナーの体調に問題がないことを確認し、ルメールはホッとした様子だ。
その後、鞍上には有馬記念の舞台に関する質問が集中した。アーモンドアイは2500メートルの距離も中山の芝コースも未経験。それでもルメールは「ジャパンC(1着)はレコードタイムで、府中の2400メートルも全く問題なかった。絶対にスタミナがあると思うので大丈夫。心配していない」と断言した。小回りで直線が短いコース形態についても「京都内回り(秋華賞1着)でも凄くいい脚を使ってくれた。乗りやすくて賢い馬なので心配していない。ドバイ(ターフ1着)だって初めてのコースだったでしょ?」。能力発揮には支障がないことを強調した。
何度も繰り返した“心配していない”のフレーズ。そして緩みっぱなしの顔。この日のルメールの雰囲気から、熱発の影響が全く残っていないのは明らかだ。「有馬記念は凄くいいレース。そこにアーモンドアイで出られるのはとてもうれしい」。その表情は最強牝馬への揺るぎない自信に満ちあふれていた。
【有馬史上最多G1馬11頭】超豪華メンバーとなる見通しの有馬記念。11日になってウインブライトの回避が発表されたが、それでもG1馬は11頭。これはグレード制導入以降の有馬では史上最多。獲得した総G1タイトルは実に23勝。中でもアーモンドアイのG1・6勝は断トツ。次点リスグラシューの3勝を楽に引き離している。