菜七子“リアル1勝”アンビションの畠山師 3年半でフォーム安定「もう普通に勝てるジョッキー」
2019年12月16日 05:30
競馬
その後も機会があるごとにオファーを出した。「最初の頃は馬群に入ると危なっかしいシーンも多かった。男性騎手とは腕力に差があるので仕方ない面もある。依頼もオーナーサイドから頼まれることが多かった。女性だから、減量だから…と。騎手としての技量ではなく、話題性の方が先行していたように思います」
あれから3年半。菜七子を、同師は「追いだしてからのフォームが安定しましたね。直線で馬が苦しくなってからも、しっかり追えている。もう普通に勝てるジョッキーです」と評する。菜七子は100勝中4勝を畠山厩舎の管理馬でマークしているが、今年の騎乗依頼は中央で5鞍止まり。畠山師は「今は先約もあって、なかなかうちの馬には乗ってもらえない」と苦笑いしながらも、「彼女の活躍を見て競馬に興味を持ったファンも多いと思う。競馬界にとっては大きな財産」と菜七子の成長ぶりを我が子のように喜んだ。