【有馬記念】キセキ 昨年の雪辱へ気配絶好「この1年でレベルアップした」
2019年12月20日 05:30
競馬
当時、気になったのは超高速決着となったジャパンC後の状態。多少なりとも反動があったのでは…。そんな問いかけを清山助手は即座に否定した。「有馬記念で結果が伴わなかったので、そう思われるかもしれないが、自分としてはジャパンCからもう1段、上の状態に持っていけたんです」。決して反動による敗戦ではない。あの時点では最高といえるコンディションだったのだ。
今年はローテーションがだいぶ異なる。渡仏してフォワ賞3着。凱旋門賞は降雨による重馬場の中、7着に終わった。「あれは馬場に尽きる」と同助手は振り返り、こう続けた。「この1年で経験を積んだ。レベルアップしたと思う。違った環境で調教や競馬をしたことは無駄ではなかった」
帰国後、検疫と放牧を挟んだが、いい状態で帰厩した。1カ月、じっくり乗り込みを重ね、先週、今週のCWコース追いで絶好の仕上がりをアピールした。昨年とは全く異なる、ゆとりのあるローテーション。そして異国の地で積んだ経験。柏原はキセキに勝負になりそうな気配を感じていた。