【有馬記念】キセキ 昨年の雪辱へ気配絶好「この1年でレベルアップした」

2019年12月20日 05:30

競馬

【有馬記念】キセキ 昨年の雪辱へ気配絶好「この1年でレベルアップした」
<有馬記念>早朝に厩舎周りの運動に出発するキセキ(撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【G1ドキュメント・栗東=19日】全馬が追い切りを終え、枠順も確定。レース当日に向け、トレセンも決戦ムードが高まってきた。
 柏原が気になったのはキセキ。2年連続の参戦だ。まずは昨秋のおさらい。毎日王冠、天皇賞とも3着。ジャパンCはアーモンドアイが2分20秒6の日本レコードを刻む中、ハナを切って2着。中3週で秋4戦目のグランプリに挑んで5着だった。逃げて直線半ば、上位勢にかわされたが見せ場はたっぷりとつくった。

 当時、気になったのは超高速決着となったジャパンC後の状態。多少なりとも反動があったのでは…。そんな問いかけを清山助手は即座に否定した。「有馬記念で結果が伴わなかったので、そう思われるかもしれないが、自分としてはジャパンCからもう1段、上の状態に持っていけたんです」。決して反動による敗戦ではない。あの時点では最高といえるコンディションだったのだ。

 今年はローテーションがだいぶ異なる。渡仏してフォワ賞3着。凱旋門賞は降雨による重馬場の中、7着に終わった。「あれは馬場に尽きる」と同助手は振り返り、こう続けた。「この1年で経験を積んだ。レベルアップしたと思う。違った環境で調教や競馬をしたことは無駄ではなかった」

 帰国後、検疫と放牧を挟んだが、いい状態で帰厩した。1カ月、じっくり乗り込みを重ね、先週、今週のCWコース追いで絶好の仕上がりをアピールした。昨年とは全く異なる、ゆとりのあるローテーション。そして異国の地で積んだ経験。柏原はキセキに勝負になりそうな気配を感じていた。

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