【桜花賞】滞在効果てきめんチェーン激走ある
2020年04月08日 05:30
競馬
「前回乗った時と全然違いますね。いかにも“切れる馬”って感じです」
鮫島駿は前走、チューリップ賞の最終追い切りにも騎乗している。この時は美浦からの長距離輸送もあり、馬なり仕上げ。CWで6F85秒0~1F12秒0。脚勢はいかにも平凡だった。
しかし、今回は滞在効果もあり、1週前から目イチに負荷がかけられた。重馬場ながら回転力のあるピッチ走法で刻んだ時計が6F81秒2~ラスト1F11秒8。鬼のような切れ味。鮫島駿が驚きの声を上げたのも理解できる。動きを確認した東大出の知将・小笠師も虎視たんたんだ。
「滞在効果でたくましくなった。落ち着いてカイバもしっかり食べている。18番目で滑り込んだ馬だし、イチかバチかの競馬でチャレンジしたいと思う」
時勢的なものを考え、早めに栗東入りしたのも正解。チューリップ賞を叩き台とし、本番に向けて一気に状態を引き上げる陣営の思惑がはまりそうだ。
来週の皐月賞はディープ産駒コントレイルとハーツクライ産駒サリオスの一騎打ちと言われる。先んじて桜花賞もディープ&ハーツ対決か。今季絶好調ノースヒルズの生産馬だということも付け加えておく。