交流G3「東京スプリント」が8日に大井競馬場で行われ、コパノキッキング(セン5=村山)との再コンビで復帰後初勝利を狙った藤田菜七子(22)は5着。菜七子と同期の坂井瑠星(22)が騎乗した3番人気ジャスティン(牡4=矢作)が重賞初制覇を果たした。
単勝1・5倍の支持を得たコパノキッキングが直線でまさかの大失速。スピード感たっぷりに2番手に付けたレース運びはいつもの好走パターンだ。だが、逃げたジャスティンがよどみなく刻んだペースがこたえたのか、早々と菜七子の手応えが怪しくなる。直線はズルズルと後方勢にのみ込まれ、昨年2着のリベンジを果たすことはできなかった。菜七子は「自分のやりたい競馬はできた。ただ、結果がついてこなかった。しまいで脚がなくなったのは正直、理由が分からない」と首をかしげた。
菜七子は2月15日の小倉競馬で落馬し、左鎖骨を骨折。これが復帰後31戦目だったが、復帰後初勝利は今週末に騎乗予定の福島開催に持ち越しとなった。