【天皇賞・春】超良血シルヴァンシャー“未知の魅力”に期待
2020年04月29日 05:30
競馬
血統だけではなく人にもドラマがある。森沢助手はかつてオルフェーヴルを担当した職人肌。寡黙だが「自分の馬が負けたレースは(ビデオを)見ないんです」という熱いハートも持っている。ここはオルフェ産駒のメロディーレーンも出走予定。「そこまで意識はしてないです。自分の馬を走らすのに精いっぱいですから」というセリフは一見淡泊だが、かえって一頭一頭への愛情を感じさせた。
昨年の京都大賞典(3着)以来7カ月ぶりの実戦。11月のスポニチ賞ステイヤーズSを脚元の不安で回避したため、万全を期して坂路一本で調整されている。常識的には厳しいものの、「元々仕上がりが早いタイプ。週を追うごとに状態は上がっているし、間に合うと思います」と出来には合格点だ。5歳だが、キャリアはわずか9戦。メンバー屈指の血統馬の未知の魅力に期待したい。