【プリンシパルS】津村ビターエンダーV!首差制し人馬でつかんだダービー切符

2020年05月10日 05:30

競馬

【プリンシパルS】津村ビターエンダーV!首差制し人馬でつかんだダービー切符
津村騎乗のビターエンダー(右)は武豊騎乗のポタジェと競り合いプリンシパルSを制する(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 ダービーへの“最終切符”を懸けたトライアル「プリンシパルS」が9日、東京競馬場で行われた。2番人気に支持されたビターエンダー(牡3=相沢、父オルフェーヴル)が3番手から抜け出してV。ダービー(31日、東京)の優先出走権を獲得した。一方、京都競馬場で行われた「第68回京都新聞杯」では4番人気のディープボンド(牡3=大久保、父キズナ)が皐月賞10着から巻き返し、重賞初制覇。賞金上積みに成功しプラチナチケットをつかんだ。注目の6億円ホースのアドマイヤビルゴは4着に敗れた。
 大外枠だった前走・皐月賞とは対照的にビターエンダーは最内枠。津村は包まれないようにスタート直後に気合をつけた。「いつもは引っ掛からないのに、少し出して行ったら(ハミを)かんじゃいました。気合が乗ってきたのかも」。大外からスマートクラージュがハナを切り、それをマークするように1番人気のサトノフウジンが2番手につけた。ビターエンダーはその後ろでじっと我慢。最後の直線では前を行く2頭の外に進路を取ると、父オルフェーヴル譲りの闘志に点火。追い込むポタジェを首差抑えて、晴れ舞台への切符をつかみ取った。

 殊勲の津村は「直線は手応え十分だった。行け!と言ってからもいい反応。先頭に立ってフワッとしたけど、何とか我慢してくれた」とにっこり。これで津村にとってもダービー初騎乗のチャンスが巡ってきた。「賞金的に出られるか微妙だったので、最後の切符をつかめて良かった。相沢先生のところの馬で、初のダービーの権利を得られてうれしい。瞬発力より、長くいい脚を使うイメージ。新馬の頃に比べて格段に良くなっている。まだ良くなる余地があるし、本番でも頑張りたい」と晴れやかな表情を浮かべた。

 共同通信杯2着など、これで東京では【2・1・1・0】。相沢師は「府中の方がいいね。これまでハミに頼って走っていたのが、頼らなくなった。スタートも上手になってきた。ただ今年は相手が強いから…。強い馬の後ろにいたらかなわないでしょ。勝負するなら…」と言葉をのみ込んだ。ダービーでは展開の鍵を握る一頭になりそうだ。

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