【豊橋・全プロ記念競輪SPR賞】松浦 圧巻V!盟友・清水の番手から抜け出す
2020年06月01日 05:30
競輪
「開催自粛の波の中、自分は斡旋に恵まれている。今回も開催していただけたことに感謝したい。レースは、もう少し前との距離を取って、もっと清水君を援護できたかもしれない」。勝ちながら高いレベルでの反省を口にした。最初から最後まで隙がなかった。
初戦を10秒9のまくりで快勝。「競輪人生の中で一番の出来」と語った。盟友・清水が前回りを志願。パートナーに感謝しつつ、自信を胸に挑んだ。
「清水君の持ち味が一番出せる、前が良かった」。スタートで飛び出すが1番車の浅井に阻まれて初手は3、4番手。後ろ攻めとなった平原が赤板で前を抑えると諸橋、木暮、菅田でそれを追う。赤板2コーナーで単独になった清水が打鐘目がけてスパート。踏み合わせた平原だったが諸橋の力を借りつつ、中国勢を追った村上に飛びつくのが精いっぱい。さばかれた村上が内の諸橋を押し込み(押圧失格)諸橋が落車。平原は内を突かれて4番手。落車を避けた浅井も完全に仕掛けどころを失う。最後は松浦が伸び切った。
清水との最強タッグは相変わらず強力だ。「久留米記念(6日~)はブロック斡旋。清水君と対戦する可能性もあるので楽しみ」。互いを刺激し合い、高松宮記念杯(18~21日、和歌山)では最高の走りで今年G1初制覇を目指す。
◆松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日生まれ、広島県広島市出身の29歳。市立広島工業高卒。10年7月プロデビュー。通算855戦234勝。通算取得賞金は3億1802万円。主な優勝は第61回競輪祭(19年)、第4回ウィナーズカップ(20年)。1メートル68、73キロ。血液型O。